こんにちは!ツクリンク株式会社の採用広報のたなしゅうです。
先日、ツクリンクではコーポレートアイデンティティ(以下CI)を新たに刷新しました。今回はそちらの新CIについてご紹介します。
改定の背景や想い、具体的にどのようなCIになったのかについてお届けします!
CI:コーポレートアイデンティティとは
企業ロゴやブランド名などもCIの一つですが、本CIの意味するところは上記のような会社としての指針や方向性、大事にしている価値観等となります。
認知されず定着しなかった旧CI
改定したCIご紹介の前に、まずは以前のCIを。
これまでは、大きくミッションとバリューの二つを示していました。
ただ実際には、日常ベースでミッション・バリューを意識する機会はなかなか無く、毎月のように新しいメンバーが加わってくる中で社内認知されておらず、「ツクリンクのバリューって何だったっけ?」というような状態でした。
とはいえ、これまでツクリンクで大事にしてきた価値観やDNAは確実に存在しており、個々人が各々の解釈で「こうあるべきだよね」と認識しているような形でしたので、採用面談時や日々の1on1でも、何を持って良しとするのか、会社に合う合わないの基準なのか、会社のカルチャーってこれだよね、というものが人によって違う解釈・表現でアウトプットされていました。
気づけば50名近くの組織に成長し、IPOに向けて100名規模へ、という状況です。
そこで、これからの非連続な成長のために、改めてツクリンクにおける価値観や目指すべきものなどを言語化し、認識の統一を図る事にしました。
今回のCI改定にあたり、経営陣と社内メンバーを含んだプロジェクトチームを立ち上げました。各々が想うツクリンクの強みや弱み、ツクリンクといえば等のキーワードを深堀し、日常における賞賛できる言動や賞賛できない言動含め様々な価値基準を洗い出し共有しました。そうして出てきたツクリンクにとっての大事な価値観やDNA、会社として目指すべき指標など、およそ半年かけてじっくり話し合い言語化をしました。
以下、全社MTGでのCI改定発表時に社内へ共有された資料から引用します。
CI改定の背景
2012年に創業、2013年にサービスをリリースし、事業については長期目線で見ていたものの、組織に関してはとても短期目線で、目の前のことを処理することに精一杯で、しっかりと考えられずにここまできました。
建設業というとても大きな市場の中で、自分たちの想像以上の成果を出し続けていき、業界とともに持続的に成長していくことが、この会社の目指すところです。
以前から何度か、ミッション、ビジョン、バリューなどを制定・発表してきましたが、今振り返ってみると深く考えられたものではなく、なんとなくそれっぽいものを作って、発表し、そのためまったく浸透しない意味のないものでした。
IPOに向けて、事業が成長していく中で、さまざまなバックグラウンドがあるメンバーが集まり、強固な組織として、一致団結して進むためには、組織の方向性をしっかりと指し示す必要があると考えて、時間をかけてCI改定をする決断をし、議論を重ねてきました。
こんなにも時間をかけて組織について考え、自分の頭の中を言語化し、仲間の想いを聞いたことはなかったので、とても良い時間になりました。
新CIに込めた想い
新CIを決定するにあたって、建設業という大きな市場に対して、どのようなアプローチをしていくのか、どう向き合っていくのか、自社の価値は何なのか、大事にすべきものは何なのかを徹底的に考え、議論しました。
やはり産業を変革させていく上で、壊すのではなく、寄り添い、理解し、尊敬し、押し上げるということが、自分たちがやりたいことだなと再認識しました。
その上で、この未来を創っていくために、必要な組織や、人はどんな人達が必要か、自身はどうあるべきなのかを、新CIとして3つのバリューと、バリューを体現するために必要な要素を5つのオリジンとして定義しました。
この3つのバリューを体現するメンバーの集まりになることによって、圧倒的に強い組織へなっていくと信じています。
現状に満足せず、信頼し、考え抜いて先導していく。
組織は一人ひとりの集まりによって作られていきます。
一人の行動は小さなものではありません。特にマイナスの行動は組織に大きな影響を与えてしまいますし、一人の素晴らしい行動が組織を大きく前進させることも大いにあります。
CIは、定義しただけでは何の意味もありません。
行動する際に、このCIを頭にしっかり入れ、常に振り返り、自身の芯として体現し続けることがとても大事です。
このCIでさえも常に良いものにアップデートしていき、強い個人、強い組織として、社会に価値を提供しつづけていきましょう。
社内リリース当日は資料と共に代表の内山から全体に向けて改めて口頭にて想いを伝えました。
ではここからは、具体的にどのようなCIに生まれ変わったのかご紹介していきます。
議論を重ね、辿り着いた新CI
本CIからミッション・ビジョンを含め、「パーパス」という形で会社の方向性を示しています。
改めてミッションという言葉の意味をPJメンバーで考えた際に、「ミッションだとどこか会社視点の響きが強くて、自分たちが目指しているものとの違和感があるよね」という意見が出ました。
「産業構造を変え、豊かな未来をつくる」という大きな目標に対して、”ツクリンクが業界を変えてやるんだ!”であったり、”我々の考える方向に持っていくのだ”という自社視点では本質的な意味で業界の変革や幸せに繋がりません。
巨大且つ歴史ある産業なので、ツクリンクがどうしたいか、という自社視点ではなく、寄り添い、理解し、尊重した上で共に押し上げていく気持ちが無ければ変革は難しい。良いところは残し、改善できるところは変えていく。そのためにツクリンクとしてどんな価値提供ができるのか、存在意義はなんなのか、という視点で考えた結果、「パーパス」と定義した方がしっくりくるね、という結論に至りました。
そこに行動指針である「バリュー」、ツクリンクのDNAや価値観である「オリジン」へと繋がっています。この「オリジン」ですが、一般的には”クレド”などの表現を用いられる事が多いです。ツクリンクでは「パーパス」「バリュー」を体現していく行動や価値観は個人の成長・会社の成長の源泉/源であると考えているため、「オリジン」という名称にしました。
会社は社員が増えれば成長するのではなく、この「オリジン」の考え方を個々人が日頃から意識し行動することで結果的に個人の成長に寄与し、それが会社の成長へと繋がっていく、という想いから設定しました。
ではここから「パーパス」「バリュー」「オリジン」それぞれご紹介します。
パーパス
「産業構造を変え、豊かな未来をつくる」
産業の歴史を大事にしながらテクノロジーを融合し、業界に深く入り込むことで新たな価値を創造します。
そしてすべての人を幸せにするために持続可能な世界の実現に向けて挑戦します。
ツクリンクは建設業という日々の営みに必要不可欠な業界に向けた事業展開をしているので、建設業界に関わる人の幸せはもちろん、すべての人の幸せに関わる豊かな未来を目指していきます。
このパーパスを実現するためのバリューがこちらです。
バリュー
Beyond the Future
全ての行動は想像を超える未来に向かうこと、一人ひとりがその道のプロフェッショナルとしてポジティブなマインドを持ちながら日々能動的に学び、チャレンジをし続けてチームに良い影響を及ぼそう。
Trust Building
第一に自らGiveし、自己開示すること。そして一緒に働く仲間へのGive、社内外全てのステークホルダーへのGIve。
信頼を獲得し、良好な関係を構築するにはみずから行動して相対する人の期待値以上の価値を提供することが最も重要である。
With Market
解を出すためのヒントは常に顧客にあり、数多くのトライアル・アンド・エラーを繰り返しながら変化しアウトプットし続けること。
常に会社や自身のビジョン、あるべき姿を見失わず、本質的な解を出しながら思考を現実化させよう。
旧CIで用いられたバリューをアップデートし、より詳細に言語化されています。
さらにこれらのバリューを体現するための要素・オリジンがこちら。
オリジン
自分ごと化
会社の価値観と個人の価値観が一致している状態で一つのチーム・組織になることが組織内に責任感と使命感がもっとも醸成される。ただし、この状態を作り上げるには、会社と個人、メンバー同士のそれぞれがチーム・組織を意識した行動や意思決定ができるかが重要となる。意見が対立することもあるが、互いにすり合わせ、チーム・組織として意思決定をし、その後、全力を注ぐ。組織が拡大する中でも価値観の一致を目指し、一人ひとりが協力しながらチーム・組織としての整合性をとること。
現状突破
今日の自分よりも明日の自分、自己ベストの更新にチャレンジしよう。また、自分の役割や専門領域、強みは常に高め続けられるように努力をし続けること。また、それぞれの専門性を持ち寄り、チーム・組織のパフォーマンスが足し算ではなく掛け算となるよう相乗効果を醸成すること。個人とチーム・組織の成長を指数関数的に追求しよう。
越境
会社には多くの役割や職種が存在しているが、各々が自分に与えられたことだけをやっているだけでは機能しません。誰の役割とも明確になっていない事柄がたくさんあり、それらを誰かに指示をうけるのではなく自分たち自身で積極的に解決しにいくことを大事にしたい。もし一人で解決できなそうなことなら他のメンバーを巻き込みながら解決すること。目の前で起きている事象に対して自分は何ができるのかを常に考えてみましょう。
前進志向
持続可能で今だけでなく未来のユーザーやステークホルダーにとって最適なものかを考え、目先の利益や自分たちだけとか一部の利害関係者のみがメリットを享受できる意思決定はしない。ポジティブな視点、中長期目線で物事を捉え、より多くの人にとって有益な意思決定をし続けること。そのために変化を恐れずに常にポジティブ・アクションの連鎖を生み出そう。ただし、短期的な目標達成を蔑ろにしていいということではなく、意思決定プロセスにおいて足元の状況を加味しながらもあるべき姿を想像し、現時点でできる最善の策を講じる。
顧客思考
「問いや課題を市場から定義し、ヒントを顧客からもらい、解を自分たちで導き出し、市場から評価を受ける」というサイクルを回し続ける。解を出すためのヒントは顧客にあり、それをもとに解を導き出すために数多くのトライアル・アンド・エラーを繰り返しながらチャレンジし続けること。また、それぞれの役割における顧客を明確にし、顧客価値の最大化を追求し続けること。このサイクルを通して市場に対して今まで以上の期待値を超える新たな価値を提供し、しっかりと寄り添いながらもよりよい未来を導くこと。
これまでの社員インタビューでも度々登場してきた価値観やDNAが言語化されています。
以上、新しくなったCIのご紹介でした。
経営陣だけでトップダウン的に決めたものではなく、プロジェクトチーム内で議論を重ね、個人の成長と会社の成長に繋がるものとして言語化されているので、自然と腹落ちする言葉になっていると感じています。
一つ一つの言葉選びにも拘りを持って作られている、新CIをそれぞれが自分の言葉として語れる状態になっていけると、より効果的に機能していくのかなと思います。
「産業構造を変え、豊かな未来をつくる」
ツクリンク株式会社としてパーパスはこれまでと変わりませんが、今回のCI改定で具体的にどのような意識で個々人が日々の仕事をしていくと良いのかなど、価値観やマインドのような目に見えないものが言語化・基準化されることで分かりやすくなりました。
既に社内のSlackではCI内の言葉が使われることもしばしばで、日常的な意識付けを行っているチームも出てきています。
これからツクリンクに入社いただく方々にも是非、このCIのどこかに共感いただける方に仲間になっていただきたいです。建設業界に寄り添い、共創しながらより良く変革していく。目指す山は高い山ですが、この想いにワクワクできる方のエントリーを心からお待ちしています!
最後に改めて「新CIに込めた想い」から
CIは、定義しただけでは何の意味もありません。
行動する際に、このCIを頭にしっかり入れ、常に振り返り、自身の芯として体現し続けることがとても大事です。
このCIでさえも常に良いものにアップデートしていき、強い個人、強い組織として、社会に価値を提供しつづけていきましょう。
みんなでCIを自分のものにしていきましょう!
それではまた!