こんにちは!ツクリンク株式会社の採用広報のたなしゅうです。
今回は部署特集と題して、ツクリンクのプロダクト部が普段どのように開発を進めているのか、どのようなカルチャーなのか、そして目指している世界や現時点の課題、どんな方に加わっていただきたいかなど、プロダクト部の中枢を担う、取締役の中村・PdMの長谷川・エンジニアの湯本に聞いてきました!
ざっくばらんにお届けします!少しでもプロダクト部の事が伝われば幸いです!
チームでの開発体制・開発サイクル
プロダクト部の業務内容について
メインで行っている業務としては、プロダクトの開発・改善業務、グロースのための企画・実行。その過程でデータ分析、仮説検証、振り返りなどがあります。
・開発業務(新機能追加)
・グロース業務(データ分析・機能改善・施策企画実行)
これに加えて、社内のセールスやCS、管理部など他部署からの依頼業務(社内情シスのような機能)、お客さまデータの更新などデータ管理業務も行っています。
部内での役割分担
現状だと、PdM、プランナー、UXデザイナー、エンジニア、デザイナー、データアナリストの役割があり、兼任している人もいますが、「グロース」「機能開発・改善」「新機能PJ」などそれぞれチームに分けて開発を進めています。
開発の進め方
1週間単位でスクラムで開発を行っていて、週ごとに/計画→実行→振り返りで回しています。週のはじめに部内で「この1週間に何を行うのか」計画を立てます。具体的には、PMから要件の説明があり、その要件に沿って開発者で揉んで、どれくらいのスケジュール感なのかを見積りし、1週間の中でこれくらい出来そうだよね、と計画を立てて開発を進めていくイメージです。
また、プロダクトUI/UXもABテストを行いつつ、よりユーザーフレンドリー且つ、利用率の高いものを目指して日々開発を進めています。
各チームでデイリースクラムという朝会を毎日行い、進捗確認や滞っていること、困っている事がないかなどを共有しながら進めています。リリースは適宜行っていますが、週に1~2回ほどリリース担当を作って出来上がったものをリリース。週の最終日にはこの1週間どんなことが起こったか、どんな課題があったかなど、振り返りをし、次週の改善案を出し合って計画概要を立てていく、というサイクルになります。
「要件説明→見積り→計画立て→実行→適宜相談・進捗確認→振り返り→改善出し→次週計画立て」という流れとなります。
目指す世界観と現状の課題
ツクリンクで目指している理想や世界観について
代表の内山の記事やこれまでの社員インタビュー記事で、業界課題に関して触れてきている話にはなりますが、建設業界は市場規模63兆円と、国内でも有数の巨大市場に関わらず、慢性的な高齢化と人手不足に陥っています。
また、アナログな部分や慣習が多く、自社の商圏エリア外の業者と繋がりがないため、気が付けば何年も同じ業者とだけ取引が続いており、新たな競合がないため健全なビジネスがやりづらかったり。職人がいくら技術力を磨いても、それが一般消費者に認知・評価されづらいため、結果的に賃金や評価に結びつきづらい。そうなると職人や建設業界を目指したいと思う若手が増えず、絶対的に必要な産業であるにも関わらず、人手不足が進んでいるという状況です。
上記課題を解決する方法として、
・担い手を増やす
・IT導入による慣習の効率化やネットワークの拡大
が今後必要になってきますがここに対してツクリンクが貢献できると思っています。
まずは、大きな課題である「人手不足」の解消に繋がる①担い手を増やすこと。
これを実現するためには、今以上に職人さんが稼げるようにならなければいけません。フリーランスエンジニアのように年収2000万、3000万の人が当たり前にいる状況にしたい。プロスポーツ選手やエンジニアなどのような、子供たち・若い人たちが夢を持って目指したくなる職業にすることで、人手不足解消もそうですし、業界全体が幸せになる仕組みを作っていきたいと考えています。
そのために具体的にツクリンクが貢献できる打ち手の一つとして、建設業者さんや職人さんの仕事ぶりをまっとうに「評価する仕組み作り」というものがあります。
現状では各社それぞれが独自で他社を定性的に評価していたり、「実際に会ってみないと・話してみないとわからないよね」という状態です。また、いくら職人さんに技術力があっても、営業力がないと仕事に繋がりませんし、単価を上げづらいということもよくあります。それに伴って、技術と料金が適正に連動していないことも多々あります。職人さんが日々自分の技術力を磨いても、それが評価や賃金に結びつきづらい状態だと、建設業界を辞めていくのはもちろん、目指す人が増えていきません。
そこで、「評価する仕組み作り」になります。
まずは”ツクリンクを使ってて当然”という建設業界のインフラになり、そこに実際の仕事の実績や質を含めた評価(スコア)が溜まっていく状態にしていく。ツクリンクプラットフォーム内で評価が高かったり、実績が豊富な会社さんに仕事が集まり、評価されて、利益も出て。と、技術力や評価が高い職人さん・会社さんにしっかりと光があたるよう、仕組みの導入から貢献していきたいと考えています。
仮に営業力が弱くてもツクリンク側がサポートをして、技術が高く、評価が高い(信頼されている)方々に仕事が入りやすい状態で儲かってもらえる、といったサイクルづくりの助けになれればと思います。
技術力が高い職人さんが可視化されていくと上述のように、年収で数千万円稼げる人が当たり前に出てくる未来も見えてきます。職人さんや会社さんが適切に評価され、稼げる業界になり、目指したい人が増え、働き手が増えていく、そういう世界を目指しています。
これらを実現するために、プロダクト視点で必要なもの
一つは、さらに会員数を増やし、建設業界のインフラになること。
会員数77,000社を超えましたが、建設業には100万社が存在するため現状だと全体の7%です。ご利用いただいた中で、実際にマッチングに繋がる割合を上げていく必要もあります。まずは会員数やマッチング率をどんどん上げていくことを大前提として引き続き注力していきます。また、マッチング数の増加に伴って、トラブルが発生する可能性もあります。会社評価やツクリンク内での情報量を増やし、会社を判断した上でマッチングできる状態にすることも重要になってきます。そのため、取引実績や評価実績を貯めていく仕組み作りも必要です。加えて、詳細は割愛しますが、建設業界にはITの導入で効率化できる余地が多々あるため、社内で新たなツール開発も進めています。
今後、実現すべき方向として大きくまとめると、このようになります。
・会員数や利用者数、マッチング数の絶対値を上げていくこと
・評価、実績データを貯めて選びやすくしていくこと
・新ツールのリリース
現在、足りていない要素
ユーザー理解の観点は今後さらに深めていく必要があります。現在、デザインチームでユーザーヒアリングを行っているのですが、まだまだユーザーからのご意見や要望の情報量が不足しているので、そこをさらに加速させユーザー理解を深めていく。それを元に企画・開発に落とし込んでいくという上流部分の課題がある状況です。
具体的な技術課題
▼最新の技術課題についてはこちらのnote記事をご覧ください♪
Re:モノリスなRailsアプリ『ツクリンク』で技術的に面白くなるところ(またの名を課題)
サービス自体のリリースが8年前なので、その時に使用したRailsをまだ使用していて、フレームワークやコードなど古くなってきた部分がある状況です。当然、リファクタリングをして部分的に最適化はしているものの、手を付けずらくなっていたり、改修コストがかかるような個所も出てきています。その辺りのリアーキテクチャを検討しておかないと、後々、開発速度の低下が懸念されます。今後はReact化を進めていき、ユーザー体験を良くするためにもフロントエンド/バックエンドを分離したSPA化も検討していきたいと考えています。
また、TypeScriptの導入も併せて検討したい要素です。
RailsでのE2Eテストはありますが、フロントのテストは無いので余裕があればそこまで対応できると良さそうですし、Webpackerを使っていますがRails7で消えるのでWebpackでの環境整備など、フロントエンドに強い方に基礎的な開発環境作りから力を貸していただきたい状況です。
まだクリティカルな問題は出ていませんが、今後、ユーザー数やDBのレコード数の増加に伴いレスポンスが遅くなる可能性がありますので、負荷対策やDBのチューニング、クエリの改善などDBやインフラ関係の改善を行っていきたいです。
こんな方にジョインして欲しい
上記の技術的な課題に関して、ご自身のキャリアと紐づけた上で、相性の良い方に入ってきていただけるとフィットするかなと思っています。
また、プロダクト自体が今後さらに需要や成長が見込まれるため、現在の役割やポジション以外にも新しいロールが生まれてきます。キャリアの選択肢が広がるので、現状だけでなく新しい事へ挑戦してスキル向上やキャリアアップをしたい方にもおススメはできます。技術が好きな方に入ってもらいたい、というのは前提としてあるのですが、ユーザーを意識したプロダクト開発が出来る方(プロダクト思考の方)だとよりフィットするかなと思います。チームで開発をしていきたい方にも、やりがいや働きやすさを感じてもらえるかと!
ここからサービス・組織共に急成長していくためここで書いている課題が1ヶ月後には全く違う課題になっているかもしれません。そういったことも含め大きな課題を一緒に全力でぶっ壊してくれる人が必要です。
エンジニアカルチャーと働く面白さ
プロダクト部のカルチャーについて
プロダクト部で定期的に出しているnote記事でも度々上がったりするのですが、基本的にSlackではパブリックチャンネルでコミュニケーションを取るため、情報が集積されていたり、わからないことがあれば、それに対して対応・回答できる人がすぐ答えてくれたり、反応してくれたりとか、お互いに助け合うことが自然と発生しています。
例えば入社した後に誰しも、「これどうすればいいんだろう」みたいな些細な疑問が沢山出てくると思いますが、そういう不安だったり、当たり前にあるちょっとしたストレスみたいなものをカジュアルに解消出来ているなと感じます。そのあたりは他の会社さんに比べてもそうですし、フルリモート下でこういったことが出来ているのは、強みや働きやすさに繋がっていると思います。フルリモートだけど距離を感じさせない雰囲気、といったところでしょうか。
また、みんなでキャンプに行ったり、散歩部なるものがあって不定期で散歩したりするなど、リモートで毎日顔を合わせつつリアルなコミュニケーションもゆるくやっているといった感じで、打ち解けやすさと仲の良さも特徴かも知れません。
リモートでのコミュニケーション頻度について
コロナ前まではオフィスワークでしたが、その時よりもフルリモートでオンラインになった今の方がコミュニケーション頻度が逆に増えたなと感じています。
リアルで働いていた時は相手が忙しそうだったら、雑談含めそもそも話しかけづらい雰囲気を感じて遠慮してしまうことが多かったのですが、オンラインになったことで、むしろチャットで話しかけたり、バーチャルオフィスのOviceでサクッと5分程度会話をしたり相談を受けたりなどお互いの仕事に配慮しつつ、気軽にコミュニケーションが取れるので、結果的にコミュニケーション量が増えています。
部としての全体コミュニケーションだけでなく、1on1で個人間コミュニケーションも増え、1on1でもお互いのスキル向上や成長に繋がる記事などの情報共有をしたりして、部全体のスキル向上になっていると感じます。
1on1では雑談や趣味の話~生産性の向上に繋がる会話など幅広く話をしていて、個々人の悩みや疑問への回答、キャリア、成長、働きやすさに繋がる話などがメインになります。
ツクリンクに入って、ただ開発をしていくだけではなく、成長に繋がった・キャリアアップに繋がったとなるよう、成長支援の面にも気を配るようにしています。
最後にツクリンクでプロダクト開発に関わる面白さについて
ここまでのお話をまとめる形になりますが、
・業界規模が大きくBtoBの領域でまだまだ青天井に成長を見込める
・社会的インパクトや貢献度が大きいプロダクト開発が出来る
・衣食住の住に関わる社会的に重要度の高い領域、業界を変えていけるポテンシャルがある
・何かを進めるにあたってハードルが低いカルチャー
・コミュニケーション取りやすい雰囲気
・フルリモートでどこにいても働ける
・プロダクト、会社の発展に伴って新規ポジションが生まれてくるタイミング
などなど、面白さは沢山あります。
プロダクト思考で社会的インパクトのある開発をし、働きやすい環境で成長していきたい!という方は当社にフィットするかと思いますので、ぜひ一度カジュアルにお話しましょう!
今回の記事を通して少しでもプロダクト部の様子が伝われば嬉しいです!
それでは!